モリンガは飢餓を救う
本日は日本国際飢餓対策機構(JIFH)の記事(2012年06月26日)を紹介させて頂きます。
ザンビア北部、コンゴ共和国との国境に広がる銅山地帯にあるモパニ鉱山近くのムフリラ(MUFULIRA)村。
日本国際飢餓対策機構は現地NGO、ザンビアFHIと協力しながら、この村でモリンガ農園を造り、栽培を始めています。モリンガは、地球上で現在までに発見された可食植物の中で、最もバランスよく豊富な栄養素を含んでいる樹木です。
ミネラル・ビタミン・アミノ酸など体に必要な成分を非常に多く含有しています。
その高い栄養価からTree for Life(生命の木)と呼ばれています。成育旺盛で、半年で4~5メートルに成長します。
このモリンガはインド原産といわれ、熱帯、亜熱帯地域で生育が可能です。
貧困・飢餓に苦しむアフリカや中近東、東南アジア、南アメリカで栽培すれば、十分な栄養を摂れないでいる人々を助けることができる植物と考えられています。ハンガーゼロアフリカ(※)のプロジェクトの1つとして、当機構はこのコミュニティーでモリンガプロジェクトを進めています。
この村には、800人ほどの高齢の女性が暮らしており、その多くはHIVで子どもを亡くし、孫の面倒を見ざるを得ない状態です。
しかし、収入源もなく、何の支援も受けられない人がほとんどです。その内の60人の方々を、モリンガ農園を造るために雇いました。彼女たちは、土地を開墾してモリンガの苗を育てると共に、聖書の学びもしています。
JIFHからの支援は、彼女たちの生活を支えるために使われており、
毎日の食事に加え、毎月1人メイズ粉(主食のンシマの原料:とうもろこしの粉)25kgと6米ドルが支給されています。※ハンガーゼロアフリカ:日本国際飢餓対策機構(Japan International Food for the Hungry: 略してJIFH)は、飢餓・貧困と闘いながら懸命に生きようとする人々に協力し、飢餓のない世界の実現のために「ハンガーゼロ」運動を推進して、世界にある物心両面の飢餓撲滅に取り組んでいます。「ハンガーゼロ(Hunger Zero)」とは飢餓のない世界のことです。
~本日も皆様がすこやかに過ごせますよう伊豆大島より心からお祈り申し上げます~