~日々のしまだより~

世界三大医学の一つ『ユナニ医学』とモリンガ

本日はモリンガを重要ハーブとして位置づける世界三大医学の一つ『ユナニ医学』について書いてみようと思います。

~ユナニ医学~

概要

ユナニ医学は, アラビア語でユナニ・ティッブとよばれる。「ユナニ」あるいは「ユーナーニー」とは「ギリシャ風」を、「ティッブ」とは「魔法、 翻つて医学」という意味からわかるように、ユナニ医学の起源はギリシャ医学といわれている。ギリシャ医学が、中世のアラビアにおいて、アーユルヴェーダやぺルシャ医学、そしてイスラム教と統合されたものである。イスラム教と一体となることで、スピリチュアルな面が補われ、 結果的にユナニ医学の要素を含むものとなった。


・ギリシャ医学を骨格とし、アーユルウェーダやエジプト、中国医学を統合した医学
・ギリシャ医学が伝わってくる以前に行われていた伝承医学や宗教
・イスラム教の聖典コーランやハデイース「コーランの注釈書」からの医学的・宗教的な知識である。


ギリシャからエジプトを経てアラブ・イスラム諸国に入つたギリシャ医学は、ラーゼスによって、アラブ・イスラム独自の医学体系として完成され、アヴィセンナによる代表的な古典『アラビア名: alーQanun fialーTibb(アル・カー ヌーン・フィッ・ティッブ)英名:TheCanon of Medicine,和名:医学典範』として集大成された。 アヴィセンナの書物には、目的性の原理が貫かれ、アラーの創造した秘蔵物である自然界が、一定の目的に従つていることを常に指摘している。『医学典範』 はヨーロッパの医学校では17世紀に至るまで教科書として利用されており、 代替療法の一つであるクナイプ療法の創設者クナイプや、 ホメオパシーの提唱者ハーネマンなども医学典範から多くを学んだという。 また現代医学も、その専門家別の診療方式や臨床各科と基礎医学の分類法、薬理学実験の必要性など、ユナニ医学から学んだものは多い。
ユナニ医学の目的は、アーユルウーなどとも同じく、体質に応じて治療と健康の維持増進をめざすことである。イスラム教的な修行(アッラーの神への毎日5回の礼拝、断食)や神への祈りなどが,結果的に健康づくりに役立つている点は合理的であり、コーランは衛生学書だとさえいう研究者もいる。

~2l世紀の医療におけるユナ二医学の価値~

中世において現代西洋医学の発展の基礎をつくったユナニ医学は、イスラム教と統合されることでホリスティックなシステムとして完成され、 現代医学に欠けているspiritualな面を有している。 また薬草をそのままの形で利用する製剤、薬草を利用した白内障製剤や腎製剤などを、 現代医学的にも合理的な手法で開発するなど、伝統医学的の特徴を崩さずに現代医学と統合していこうとする姿勢は、21世紀における現代医学と伝統医学との統合の一つのあり方を示唆してくれている。

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