~日々のしまだより~
物忘れと認知症の違い
他人の名前を度忘れしたり、昼食に食べたものを思い出せなかったり・・・などのいわゆる「物忘れ」は記憶力や集中力、注意力の低下から起こります。つまり、単なる脳の老化が原因です。このような物忘れも確かに困ったことではありますが、病気によるものではありません。一方、認知症では人の名前はもちろんその人の存在さえも分からなくなってしまいます。今日の朝に何を食べたのかはもちろんのこと、朝ごはんを食べたか食べていないかさえも思い出せなくなってしまうのです。
| 物忘れ | 認知症 |
物忘れの範囲 | 体験の一部分を忘れる | 体験したことの全体を忘れる |
自覚症状 | 物忘れを自覚している | |
日常生活 | 日常生活に支障はない | 日常生活に支障をきたす |
進行具合 | 極めて少しずつしか進行しない | 進行性である |
その他の症状 | 人の名前が思い出せない、度忘れが目立つなど、記憶障害のみがみられる | 記憶障害に加えて、実行機能障害や見当識障害、判断力の低下がみられる |
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