~日々のしまだより~

養生訓十三~二十

13 養生を害するもの

食べ過ぎ、色欲に狂う、過労などは、身体によくない。また遊びすぎたり、睡眠を長くとることは、気力をなくすことになる。身体によくないことや、気力をなくすことは、養生をするものにとっては、してはいけないことである。

14 心の静と身体の働

心は身体の支配者であるから、心を平静にすると身体にも良い。身体は、動かすことによって血の巡りをよくし、病気に罹りにくくなる。

15 薬・鍼灸よりも予防を

薬や鍼灸を使うことは、健康を守る方法としてはあまりいいことではない。健康を守る方法としては、体を適度に動かし食欲を増やし、規則正しい生活をすることこそが正しい健康法である。
薬は、体の調子に合わせてうまく使わないと、いくら良い薬でも毒になる。薬や鍼灸などはよほどのことがない限り使わないのがいいだろう。

16 養生の道を守る

君子といわれる昔の偉い人たちは、礼楽・弓・乗馬・詠歌・舞踏などを行って適度な運動や精神の静養を行い、病にかからないようにしていた。
病気になってから薬や痛い鍼、熱い灸などを行うのは、自分の体を痛めて病気をなおすことであるから、自分の体にいいわけはない。国を治めることも同様で、国の治安がわるく乱が起きて、それを武力で鎮圧するのではなく、治安をいつもよくするように心がければ国民はいつも気持ちよく生活をすることができるので乱も発生せず、国を治める君子も国民から尊敬されることであろう。養生の道もまたこれと同じことである。

17 身体と運動

毎日、少しずつ運動をすれば血行がよくなり病気にかかりにくくなる。運動はただ、散歩するだけでもよい。そうすれば、鍼・灸など痛い思いをしなくても健康は保てる。

18 人間は百歳を上寿とする

人間の寿命は100歳をもって上限とする。上寿は100歳、中寿は80歳、下寿は60歳である。60歳以上の人は長寿である。50歳でなくなっても、それは若死にとはいわない。
長命するひとは少ない。それは養生を心がけていないからである。

19 人生五十年

人とは50歳になるまでは、本当の生き方を理解できないものである。50歳までに死ぬことは、若死にである。長生きしないと、学問や知識は上達しないし発達もしない。
長生きとは運命で決まるものではなく、人が長く生きたいと思う心が大事であり、欲の深い人や自暴自棄な人は長生きできないものである。

20 内敵には勇、外敵には畏れ

人の体は、そんなに頑丈でない。環境に左右されるし、自分の欲望によっても体は傷つくことがある。
生まれつきほかの人たちより強い人がいたとしても、その人が養生のすべを知らなければ、生まれつき体の弱いひとよりも長生きはできないであろう。
長生きで健康でいるためには、少し臆病なもののほうが、いいのかもしれない。

私は15の「薬・鍼灸よりも予防を」を強く感じます。

私たちが育てているツボクサ・モリンガ・長命草などの薬草は現代医学と違い速攻性がありませんがそもそも病気になるから医学が必要なんであって病気にならない体を維持することが肝要なんではないでしょうか?

今日から口に入れるもの一つ一つに注意を払い体に聞いてみてはいかがでしょうか?

~本日も皆様が健やかに過ごせますよう心よりお祈りお祈り申し上げます。~

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