長命草
長命草を使った神事
長命草に纏る神事の体験談の記事を記載したいと思います・・・・かまどが用意され大鍋3個が据えられた。浜から持ち帰った肉は、大まかには、肉の部分と骨付き肉と内蔵である。これらは別の鍋で煮込むのである。肉類は2時間ほどのゆでとなり、その後、肉、骨付き肉とも細かく切り刻んでさらに1時間ほど煮込まれた。
特記したいのは、フーチバー(よもぎ)、タップナ(長命草)、ピャシー(島コショー)、ンガナ(にが菜)、ウンキョウ(ウイキョウ)の5種類の草が、ゆでの段階からそれぞれの鍋に入れられたことである。
午後4時ごろにすべての作業は終了した。塩とだしの素で味が調えられて試食が始まった。ゆでた段階の三枚肉と肝臓は、少しのスライス肉が作られた。これは塩でいただいた。
料理としても絶品であったが、ヤギの解体技術は父親から伝承されたものであることを聞かされた。また、草はフーチバー以外は、家の周りですべて調達された。しかし今では日常的に使われることはなくなったという。